年始の願い事

あけましておめでとう。2013年初のブログですな。縁起物として今年の干支、リアルへび写真をFacebookに貼り付けておいたところ、数々の「いいね!」の半面、対面やメールで「リアルすぎ」「キモイ」との声も寄せられた。

さて、初詣のときのはなし。毎年、神社につるされてある人様の絵馬を見て回るのを恒例としている。「●●高校合格!」「ハッピーな一年を過ごしたい」。いろんな願い事の中で、ひときわ目についたものがあった。

「今年は正社員に昇格できますように」

数年前、とある企業で契約社員→正社員昇格の選抜のお手伝いをしたことがある。年齢は25~30歳だったように思う。強く印象に残っているのは、「正社員と契約社員との違いってどんなことだと考えますか?」といった類の質問に、返答に詰まった人が大半だったことだ。そもそもその職場には、正社員がほとんどいないのだ。まともに応答できたのは、2年ほど他社での正社員の経験がある1名だけだった。

ちなみに、正社員という法律上の規定はない。だが組織が求める正社員像は確実に存在する。経験したこともない、見たことすらない「正社員のあるべき姿」と現状とのギャップをどう想像で埋めるのか。多くの契約社員が職制転換や正社員への転職のときに直面するジレンマだろう。

ギリシャ・ローマ世界では英知の象徴であったへび。その智慧にあやかり、どうか、今年こそうまく昇格できますように。心の中で祈ってその場を離れた。