00年前後の最初の就職氷河期のころ、「内定ホルダー」といわれたある学生さんと一緒にやっていたのがこのコーナーだった。あれから10年ほどたつけど、07年ごろ景気が一瞬氷解したころをのぞいて、相変わらずガチガチに凍った時期が続く。でも採用側に言わせたら、やっぱり「ほしい人がいない」んだそうだ。
世間で言う‘雇用市場のミスマッチ’が一番根深い理由であるのは間違いない。でも、間に立って両者を眺めている身からすれば、やっぱり学生さんにも原因がある。決まった持ち時間内で聞かれたことに答えらず「大丈夫か?こいつ」と思われ落されているケースって、無茶苦茶多いんだよね(エントリーシートを含めて)。
企業の言う「コミュニケーション能力」とはまさにこの点なんだけど、この基本が本当にできていない。これをもっぺん、エントリーシートを題材におさらいしたいと思ったのが新コーナー「帰ってきた添削道場」だ。
ちなみに、昨日アップしたネタは「スペースの有効活用」、できるだけムダな記述を省こうということだった。そこで指摘した「アルバイト」よりも、重複して気になる頻出語のNo1は「コミュニケーション」だ。長たらしいうえ、「コミニュケーション」「コミニケーション」などつづり間違いも多い。
英語だと一度出た言葉はitやthemなどの代名詞を使うけど、日本語の基本は「省略する」だ。言い換える場合も多い。例えば「申し込みの際、申し込み用紙を失くしたので申し込み用紙を送ってもらった」は、普通「申し込みの際、用紙を失くしたので再送付してもらった」というでしょ?
繰り返すことはていねいでイイ、という思い込みを捨てること。好感を与えるどころか、出来ない奴と逆の印象になってしまうことの方が多い。
ちょこまかアップしていこうと思っているので、ぜひ「帰ってきた添削道場」、のぞいてみてね!