土曜日、大阪の御堂筋沿いを歩いていると、ビルの入り口に真新しいスーツ姿の男女一団が群がっている。どうも会社説明会前、会場の入り口が開くのを待っているらしい。緊張したおもざしが初々しい。
でも前の道路いっぱいに広がっているので、通行人にとってはちょっと迷惑だった。そういうことを言うと、ときどき「そんなところも人事はみてるんですかっ?」というリアクションを受けるけど、そういうことじゃなくて・・・。社会人になるための常識として、こういうことにも気が配れるといいね、という話。
さて、この日はとても暖かかったので(日中は15度を超えたらしい)、みると大半の人がコートを脱いで手にしていた。そもそも着てこなかったらしき人もいたが、これからまだまだ寒さが続くよね。そんな日の会社訪問の時、コートはどこで脱いだらいいの?
1.部屋に案内されたら脱ぐ
2.受付の前で脱ぐ
3.玄関に入る前に脱ぐ
正解は3。脱いでから、ビル内に入るのが基本マナーだ。コートはあくまでも寒さよけ。それに昔々は「外套」という扱い。雪や雨、ホコリにまみれてあまり衛生的なものではなかったから、相手様の玄関に持ち込むと失礼という考え方が根本にあるようだ。
傘も同様で、雨を払って畳んでから中に入ろう。玄関にビニール傘袋を用意している時も多いけど、マイ傘袋を持参するとエコで印象度もアップだよ。
そして脱いだコートは軽くタテに2つ折りにして左腕にかける。傘は左手で柄を持っておくとスマートに見える。女も男も、自分が折り目正しく見えるよう気を配ろう。