企業を選び、選ばれる「ものさし」を確認しよう

全然いままでに内定をもらえていない、というあなた。暑くなってきたよね。夏のスーツを買わなきゃいけなくなるまでに、何とか決めなきゃ、と思っているだろうね。

 

それと同時に、やっぱり大学入学時にサークルでもはいっときゃよかったとか、入試の時にもどって大学名からリセットしたいとかと思っているかもしれない。そんな後悔に自分の頭を占めさせる前に、こんなことをやってみたらどうかな。

 

まず、今までシューカツで回った企業をすべて挙げてみよう。エントリーレベルじゃなく、足を運んだレベルでいい。何か「共通項」があると思うけど、それは何かな?有名だとか、つぶれなさそうだとか、社風が良さそうだとか。

 

共通点が見つかったとする。仮にこれが「人気企業」だったとしようか。じゃあ自分はどうやってその企業を知ったの?「人気」と思われる根拠は?この2点、企業名の横にちょっとメモっておこう。

 

それと同時に調べてほしいことがある。自分の学部の先輩で、これらの企業で内定をもらった人はいるだろうか。大学のキャリアセンターに行ったらすぐわかると思うので、資料を見るとか、センターの人に聞くとかしてほしい。

 

そうやって複数の「人気企業」で先輩が見つかった人。とにかくそのうちのひとりに連絡を取って、シューカツの様子や働きぶりの実際なんかを聞いてみようよ。そして、その人がなぜところを得たのか、企業がその人を選んだ「ものさし」を確認しよう。と同時に「人気企業」を探し、バンバンエントリーする。今の時期だと、数はだいぶ少なくなっているだろうけどね。

 

どの企業でも先輩の数がゼロだった人はどうするか。今めざしているレベルの「人気」ところは難しいんじゃないかな。ここで自分の企業選びの「ものさし」の目盛を変える必要がある。

 

例えば、「人気企業」の「人気」に付帯条件がつけられないかな?「(地元の)人気企業」とか「(有名でないけど名前は聞いたことはある)人気企業」とか、カッコ付きで考えてごらん。これは「一流」「社風がよい」といった、よく似たものさしで企業探しをしている場合もそうだ。

 

学歴差別との批判を避けるため、最近、一次選抜はとりあえず通すというところも多い。でもやっぱり、「超人気企業」は、誰が見ても「超人気学生」しかほしがらない。よほど個性的なPRポイントがない限り、普通の学生は入り口時点で大学名と学部で選別されているのが現実だ。

 

いい意味で、入りたい企業→入れる企業に視点をシフトしてごらん。え?もうシフトしているのに決まらないって?ひょっとしたら選び、選ばれる「ものさし」自体に思い込み、こだわりがあるのかもしれないね。一度見直してみるといいよ。

 

シューカツは厳しいとは言われるけど、人生は長いし、みなさんは若い。日本の労働市場全体を見た場合、「若さ」というのは最大のメリットだ。ゆったりと構えて気楽に探し続けてほしい。