出生率が伸びないワケだ

男女雇用機会均等法が施行されてから27年か。でも、この国で働く女性を取り巻く環境って全然変わってないねぇ。『妊娠を理由に嫌がらせ「マタハラ(=マタニティハラスメント)」が増加中 』なんてことがニュースになっているんだから。

 

そもそもこんなよくある話に、「増加中」というタイトルをつける点からして、この記事を書いたマスコミはオワっている。せめて「あいかわらず」にしてくれよ。

 

それにしても、この国は女性に何を期待してるんだろ。とにかく早く産め、と『女性手帳』の配布を試みたり、しっかり育てろ、と育児休業を3年延長を検討したり。そして、管理職の女性比率をアップを数値目標化するだって?20代、30代の3年間のブランクが、その後のキャリア形成にどれだけ響くかわかっているんだろうか。

 

子育て環境に目を転じれば、原発事故は未だ人々の生活を脅かし、いじめや虐待などの事件報道は後を絶たない。『ビックダディ』のように子ども⇔結婚で家族の拡張に励む一派ならいざしらず、結婚→家庭→子どもというステップを大事にする人種は、結婚の時点でもう大変な重圧を感じるに違いない。

 

今、お腹に子どもがいて、職場でがんばっている人に一言。

えばりなさい。今の日本にとって最大の社会貢献をしてるんだから。

 

だから、言わせたい奴には好きに言わしておきなさい。嫌がらせが過ぎた時には、そいつに「あなたの年金支えるの私の子どもなんですけど」と嫌味を一発かましておきなさい。私も昔「俺が女だったら楽な道選ぶけどな」などと皮肉を連発する上司に、こんなセリフを献上したことがあるよ。