クイズを一つ。
あなたはクッキングコンロのセールスパーソン。性能、機能の多様性、デザイン、価格、安全性、使いやすさ、丈夫さ、メンテナンスのしやすさなどあらゆる面で文句のつけようがない製品が開発された。そして今回、独りずまいの高齢者が多い地域に営業に行くことになったが、その際に最適なセールストークを( )を埋める形で考えてほしい。
○「これはね、とても( )製品なんですよ」
対象者が独居老人なので、やはり「安心な」とか「使いやすい」がキーワードになるかと思うが、みなさんはどうだろう?
ただ、ここで気をつけてほしいのは、セールストークをてんこ盛りにしないことである。「多機能の」「デザインがいい」「リーズナブルな」「お手入れがしやすい」など、アピールポイントを列挙するのは一番まずい。詰め込めば詰め込むほど、相手の印象に残りにくくなるのだ。とある推理小説のセリフ『木の葉を隠すなら森の中』ではないが、本当に見せたいものが相手に見えなくなってしまうのだ。
これを頭に置いたうえで、みなさんに宿題。カレーを中国に売り込む時のセールストークを考えてくれたまえ。
「動くものは時計以外なんでも胃の中に収める」といわれる中国の食生活であるが、どうもカレーが苦手らしい。日本食人気は相変わらずだが、日式カレー(とろりとしたルー&ごはんのいつものやつ)も評判はイマイチで、ハウス食品も売り込みに苦労しているとのことである。
そこで一発、何をウリにすれば響くか、特性や嗜好を十分調べたうえで、相手をノックアウトできるような killing wordを考えてほしい。
○「これはね、とても( )な食べ物なんですよ」