月曜日にコラムを書くと決めたからには、やっぱり今日は「半沢直樹」でいくしかないか。最終回は「ミタ」越えも期待できる高視聴率とはドラマのTBS、久々の面目躍如である。
何?ラストがスッキリしないって?う~ん、たしかにTVとしては原作と違う演出を用意した方が、後味が良かったかもしれない。ただ三方一両損、ある意味ハッピーエンドだったよね。
組織内の不正がある程度明らかになった。トップ交代を狙う旧行の有力者を押え、ガバナンスが容易になった(平取降格だけという処分とはちと甘すぎるが、不祥事が銀行外部にバレるリスクを考えれば対処としては穏当)。そして、魅力あるはみ出し社員を他社へ丁稚奉公に出し、組織のなんたるかを学ばせる。
そう、半沢君、キャリアとはただの階段じゃない、山あり谷ありのらせん階段、出向はそこを着実に昇っていくための修行への一歩なのだよ。君は悪徳代官を衆目の中で土下座させ、みごとに親父の仇討ちを果たしたじゃないか。目先の出世に捉われず、一回り大きくなって戻ってきたまえ。そして組織の温存のみを第一義にする悪頭取に百倍返しだ!