シューカツ2015 1カ月前 (2)

シューカツ生へのアドバイスの2回目「運の付け方」。前回の「シューカツ2015 1カ月前(1)」 をまだ読んでいない方は、先にそちらをどうぞ。


1.いらないものを捨てるべし

 

日頃きちんと整理整頓に励んでいる人はいい。だが、そうでない人は、就活が本格化する前に断・捨・離を決行しよう。いらないアプリやデータ、たまったメールはゴミ箱からもさっぱり削除、アドレス帳も整理すること。顔と名前が一致しない人のアドレスを取って置いても仕方ないんじゃないか。あと、学校の書類も不要なものは処分しよう。入学時にもらった部活勧誘のチラシなんか、後生大事においている人はいないかな?

 

就活中も身辺スッキリさっぱりを心がけよう。企業セミナーの予約もやりすぎると収拾がつかなくなる。「とりあえず」ならいっそやめておいたほうがいい。交通費と時間の無駄だ。予約にも自分なりの理由を持とう。 あと、活動中は外食の多さなどから、レシート類が普段より財布にたまりやすい。これは確実に運気を下げる。小遣い帳につけるなら付ける、捨てるなら捨てるでさっさと処分しよう。でも、活動費は総額どれぐらいかかったかぐらいは、最終的に把握しておこうね。

 

2.身の回りを好きなモノで固めるべし

 

前回、「シューカツにかかる費用」のところで「スーツなんかはこれからも着られるものを」という話をしたね。スーツや靴(特に靴は自分の足型にあっていないと肩こりなんかの原因になるよ)などの大物だけでは不十分だ。手帳やスマホなどの身の回り品の色や感触にもこだわろう。 運気アップの色やグッズは占いに任せるとして、とにかく、パワーが感じられるものがいい。ちなみに私は色では「プルシアン・ブルー(紺青)」、フェルメールの青がマイブームである。何かいいことが起こりそうな気がする。

 

就活は精神的にも、肉体的にもけっこうハードだ。ときには、モノから癒しとパワーをもらうことも大切だ。 あ、小物といえば、ハンカチのない学生が多いけど、持っておくほうがいいよ。WCのドアの前でエアータオルがわりに手を振り回しているところを人事に見られ、かなりはずかしい思いをした先輩らもいるぞ。傘も外出先でいちいち買うとゴミになっていくだけである。これを機に、ひとつ、そこそこのものを買っておこう。

 

3.背筋を伸ばしておくべし

 

これは肉体的にも、精神的にも大切な心がけだと思う。大学の就活セミナーなんかでは「あなたたちは選ばれる存在だと卑屈にならずに、ぎゃくに企業を選んでやるつもりで!」と励まされているでしょ?でも、現実はなかなかそうはいかない。やっぱり、向こうは買い手、こっちは商品。悲しいかな、ジロジロギロギロと選別される過程で、身を縮め顔色を伺ってしまうのだ。

 

でも考えてごらん、ちぢかんだセーターやしなびたみかんなんて買う気がする?上目づかいで怯えた様子のペットショップの子犬だって、連れて帰ってやろうとは思わないでしょ?それと同じ。商品だからこそシャキっと感を売り物にしないと。

 

就活本では「笑顔」とあるけど、あれは結構難しい。ここだけの話、ひきつって見とられん顔になっている学生の方が多い。口角を上げてしゃべるぐらいで十分だ。黙っている時はモナリザになったつもりで、口角を引き締めておくとよい。「話を聞くときは目を見ろ」というアドバイスも、ほとんどの日本人にとっては無茶である。相手の眉間にやわらかく視線を当てておくほうが、自分にとっても話し手にとってもラクなのだ。

 

その代わり、背筋だけは常に伸ばしておいて欲しい。立ってる時も座っている時も、背骨の上に頭を乗っけている感覚をもっておくことだ。チェックの方法?その場で振り返ってごらん。その時に、自分の肩のラインが上から眺められたらOKだ。体の前の方が目に入るのだったら、首が伸びて前に垂れている証拠だ。天に向かって背骨を伸ばし、顎を軽く引いておこう。電車に乗るときも、外を歩くときも、もちろん説明会や面接でも。

 

「プランド・ハプンスタンス(計画された偶然)」という言葉がある。「幸運にも~した」とよく言うけど、その幸運はその人がある意思を持ってその道を歩いていたからこその幸運が舞い込んだのだ、という考え方だ。このコラムをたまたま読んだことが、あなたのプランド・ハプンスタンスにつながることを私は願っている。