「コートは中で脱ぐのか、外で脱ぐのか」「説明会の質問では『御社』か『貴社か』」などは就活スタート時に学生さんからよく受ける質問である。これが面接まで進んでいくと「ドアをノックするのは何回がいいか」「退室の時、どこで礼をするのか」などになっていく。
これらに対する一応の答えはあるんだけども「正解」はない。たとえばコートは建物の外で脱ぐのが一般的だけども、あんまり寒けりゃ玄関入ってすぐでもいいんじゃないかと思う。
ただ、原則として覚えてほしいのはマナーとは相手への気遣い、心配りだということだ。
コートの例でいえば、これは雨や雪、泥などがついた外着の汚れを訪問先の中に持ち込まないようにとの配慮から来たものである。面接のときには大きな声で、というのもそう。面接官との距離がある場合は意外と声が聞き取りにくいものだ。それに若い君らとは違い、加齢とともに聴力だって落ちていくんだぞ。
「~でなければNG」から「相手のために~しよう」へ。こんな風に発想を転換できれば、会社訪問時の緊張の度合いもちょっとは和らぐかな?