シューカツ要注意表現 (敬意編2)

おや、またもや2週間ぶりの更新になってしまった!本当に申し訳ない。

 

言い訳すると、この1週間体調が絶不調で、不要不急の仕事を極力控えていた(添削依頼をしてくださった皆さん、サクサク返却できずに申し訳なかった)。いまだにまともに食事もとっていないのだが、悲しいことに?体重はそのままである。

 

今頃の季節になってこんな体たらくとは、と内心思っていたら、周囲に聞くとけっこうインフルエンザがはやっているらしい。あったかくなったからといって、みんな油断せずにがんばろうね。手洗いとうがいは忘れずに。

 

ところで、前回の続き。新入社員研修では必ずマナーや言葉遣いのメニューがある。企業も人手と時間を割いてこんなことをするからには、敬語は非常に大切だと思っているはずだ。ちなみに、こんなことに力を入れるのは日系企業だけだそうだ。

 

じゃあそもそも、なぜ敬語は重要なんだろうか?ひとことで言うと、聞く人の「神経に触る」からだ。

 

人間はざっくり言って、理性と感情とで相手を判断すると言っていい。ビジネスの場合、理性=損得といってもいいかもしれない。ただ、この損得勘定の土台になっているのが「感情」である。敬語をミスると、この部分をもろに刺激しまい、常識のない奴→信頼できない奴→まともに相手にできない奴、と負の感情のドミノ倒しをよんでしまう。

 

10年ぐらい前、注文を復唱する際の「~でよろしかったでしょうか?」というバイト敬語が世間の話題になった。(今ではすっかり定着の感があるが、正しくは「よろしいでしょうか」)「よろしかった」がNGだということも知らない若い世代も多かろう。当時の年長世代からの異様な反発は、まだこっちが確定のサインを出していないのに、そっちで勝手に決めやがって、という感情的なものに根付いていたのだ。

 

人間って、頭で行動・判断しているんじゃなくて、けっこう原始的な感情で動くことも多い。敬語が重視されるのはそういうわけなんだよ。