SMAP解散

今回の騒動で記憶からよみがえった、ちょっと前の思い出話を以下に。

 

「SMAPについて、記事書いてもらってもいいですかぁ?」と、あるライターが、とあるメディアから依頼を受けた。だが実はSMAPについての予備知識をあまり持っていなかった。さて、彼女は、SPAMをテーマに記事を書くことができるのだろうか?

 

答えはYES。そんな人でもカネをもらえるレベルの仕事をすることは可能である。

 

大半の人は、デビューはいつで、どんなヒット曲があってどんなTV番組に出たのか…とまずWikiにアクセスして急いで調べ、それを情報をもとに、SMAPの歴史を書き綴っていくだろう。ところが彼女は「なぜ自分はSMAPに興味がないのか」という観点で切り込んだ。自分が思春期だった昭和と、大人になってからの平成という時代を比較しながら、みごと変形A4版約6枚の原稿を乗り切った。読者対象は同じ世代だ。きっと、共感する部分も多かっただろう。

 

読み手は何を求めているか。SMAPに関する情報はSMAP自身が発信した情報も含め、今や誰でも簡単にアクセスすることができる。よほどの目新しい情報でもない限り、興味を引くことはできない。とすれば切り口を変えて、その書き手でしか言えないことをを語るしかない。

 

新情報を提供できない場合は、新しいものの見方を提案する。これがセオリーだ。