新卒採用あれこれ1

長くなりそうなので、このたびは2回シリーズにしよう。

 

新入社員の季節が近づいてきた。

 

私が独立後、初めて請け負った仕事は大学生向けの就職活動支援、次の仕事は某製薬会社の新入社員研修の講師であった。30代前半、受講生たちにとってお姉さんに近い年齢だったが、どんどん年の差が離れ、今やお母さんの年齢を超えつつある。彼ら彼女らにエネルギーを注入する存在でありたいが、最近は皆のピカピカのお肌から活気をもらっている。

 

新卒研修を請け負うとき、必ず人事担当者と話題になるのが「今年の新卒の特徴について」である。年ごとに、カラーがかなり違うのだ。研修の最初から妙にハイな集団、最中はだんまりのくせに終了後の懇親会になるとやたら盛り上がる集団。業種も所在地も違ういくつかの企業の新卒研修で、妙なことにその年度の共通項を感じることある。はたして、「今年の新入社員が放つカラー」は存在するのか。

 

これを紹介するリサーチとして有名なのは、1975(昭和50)年からスタートした公益財団法人 日本生産性本部『新入社員意識調査・特徴とタイプ』であろう。今からちょうど20年前の1998年度は「再生紙型」。無理に漂白(社風押し付け)するとダイオキシンが出るが、脱墨技術(育成法)の向上次第で新タイプの紙(新入社員)として大いに市場価値あり、とされる。

 

最新の2017年度は「キャラクター捕獲ゲーム型」。キャラクター(就職先)に恵まれたため、比較的容易に内定をゲットできた。ただしレアキャラ(優良企業)捕獲は困難であるため、すばやくネット・SNSを駆使して情報収集し、スマホ片手に東奔西走する種族…らしい。結構こじつけという感じだなぁ。日本生産性本部もネタが尽きて来たのか。

 

ただ冷静に考えてみると、入社年別でカラーがカテゴライズできること自体、ヘンじゃないか?日本生産性本部は、星占いの館ではないのだから。(つづく)。