女の敵は女

よく耳にするセリフであるが、私にはあまり実感がない。

 

仕事でも私生活でも、やりたい方向に向かう私の足を引っ張ったのは、ことごとく男どもである。もちろん、それと同じぐらい手を差し伸べてもらったり、後押ししてもらったりしたことがある。だから’敵度’は、全体としてプラスマイナス相殺でなんとかプラスであろうか。

 

これに対し、女性からは総じて恩恵を受けてきたと断言できる。チャンスをくれたり、窮地でだまってサポートしてくれたりしたことは数えきれないぐらいだ。

 

協同作業をするときも、忙しいときは女性の方がやりやすい。女性だと任せっぱなしでもなんとかなるが、男性だと見当違いの方向にいきそうになって、あわてて軌道修正する羽目になることがちょくちょくある(※個人の意見です)。

 

でもこの足手まといの行為も、時によい副産物をもらたらすので、必ずしも悪いことばかりではない。結論として、私の中では女の敵は女ではなく、もちろん男でもない。

 

では、真の敵はだれなのか。

 

それは「女と女の諍(いさか)い」とレッテルを貼り、冷ややかに眺める社会の目だとおもっている。ワンオペ育児やママ友とのストレスも、女性管理職へのやっかみも、女同士がうまくやれないからではない。孫子の言う、状況の産物である。

 

ついでに言えば、「子供最低3人くらい産むように」は女性の問題ではない。マリア様のような出産形態は、最新医療技術をもってしてもムリなのだから。