『政府が問題を起こし、マスコミがネタにし始めると芸能人が逮捕される』の真偽を検証する明子。一徹の指導を受けながら、第2次安倍内閣(2012年11月20日~2019年11月19日)の「政界スキャンダル」「芸能人タイホ」の相関・因果関係を洗い出しはじめたが…
一徹:どうじゃ、明子。「政界スキャンダル」と「芸能人タイホ」の発生時期と内容は?
明子:ええ。あの…
一徹:よいか。以前に教えたとおり、2つの事柄の相関関係に因果(原因ー結果)関係があるかないかを判断するときには、次に注意するのじゃ
1 関連の時間性:原因は結果の前にあるか
2 関連の密接性:原因が結果に密接に関連するか
3 関連の特異性:原因が結果にどの程度かかわっているか
そして4の関連の普遍性じゃが…
明子:お父さん、それがね…
一徹:なんじゃ?
明子:ちょっとこの表を見て!
一徹:原因→結果の順になっているのは今月の花見事件ぐらいか。あとは発生ー発覚ー報道までのタイムラグを考えても、時期が数か月以上ずれておる
明子:これだと、さっきお父さんが言いかけた4「対象や時期などが異なっていても、類似した結果が得られるか」にあてはまらない。つまり因果関係が見られないってことね
一徹:ただ、逮捕者リストにもとづいて最大効果を上げるよう綿密な準備をしておれば、政界スキャンダル発覚に先んじてタイホする手法もとれる。この理屈なら、結果と原因が前後しても因果関係が成立するぞ
明子:それはどうかしら。そんなリストと危機マニュアルを作成して、ちゃんと保管している可能性は低いような気がするわ。公文書は改ざん、招待客の明細書はすぐ廃棄、前夜祭の領収書すら作らない人たちですもの…
ーこの巻おわり
参考URL:NHK政治マガジン『安倍政権は、なぜ続くのか』