「ネガティブな言葉をポジティブな言葉に言い換えて相手に伝えよう」という考え方が提唱されて久しい。「八方美人」を「人あたりがいい」、「能天気」を「いつでも前向き」と表現する感じである。
ただ、伝える側の語彙、あるいは受け取る側の言葉の知識が追い付かないために、かえって解釈をこじらせるケースがある(特に上司→部下)。ならばいっそ、伝えるときの表情や声のトーンに気を付けてストレートに伝えようよ、と以前ブログでお伝えした。
これに加え、今回は「日常的に否定表現を使わない」を提案したい。この「日常的に」がポイントである。みなさん、以下のような話しグセはないだろうか?
1「どうかなぁ」「そうだろうか」など、意味なく懐疑的なあいづちをうつクセ
2「いや、」「だけどね」などの否定表現で、話の口火を切るクセ
3「~はダメですね」「~できませんよ」など、できないことを強調する言い方になるクセ
こんなこと始終部下にやっていたら、言いたいことも言えなくなってしまう。対お客さんだったらイライラしだすぞ(タハラには、2の傾向が若干ある)。
1については、「なるほど」「そう考えているのか」と、とりあえずニュートラルに返し、疑問点は後でまとめて聞く。2は、絶対禁止。3は「~はOKです」「~だと大丈夫ですよ」と許容範囲を例示する言い方だと、受け入れられやすい。
書き言葉でもそうである。この間とある自治体のHPで、典型的なネガ表現があった。
・第5回接種は、●月●日以前は受付けません。
これをどう書き換えたら、よりわかりやすいか?みなさん、頭の中で変換練習してみよう。