なんと、関西地方は梅雨明け宣言である。たしか、6月10日ごろに梅雨入りしたはずだから、史上最速なのではないか。
暑さにあえぐ8月上旬に、立秋と言われ、寒いさなかに立春をむかえ、梅雨のまっただなかの「水無月」(名の由来については諸説あるが)。旧暦と太陽暦と1カ月のタイムラグがあるにせよ、体感とズレすぎである。
このせいで、用法がかわってしまったコトバも多い。「皐月晴れ」はその典型だ。もともと、梅雨の晴れ間をさすはずだったのが、GWのニュースの枕詞になってしまった。小春日和も、ひょっとしてそのひとつなのかもしれない。厳寒からいきなり半袖日和になる昨今、冬のおだやかな日差しをぬくぬくと楽しむことが減ってしまっている。
暦と体感のずれは、まだ旧暦のDNAがぬけていないだけなのか、それとも、地球温暖化のせいか。ちなみに2022年は、太陽暦に代わって、ちょうど150年だそうである