ドイツの鉄道事情

とにかく故障する、遅れる、がこの国の平常運転である。いきなりの欠便も当たり前。おかげさまで“kaputt(故障した)“と“Verspätung(遅延)についての車内放送ヒアリング力が飛躍的に伸びた。

 

なぜこんなにドイツの鉄道はお粗末なのか。こと国有鉄道であるDBの遅延問題に関しては、鈍行であっても200キロもの長距離を走る列車が多いことが理由として挙げられよう。

 

ただ近距離電車(Sバーン)と地下鉄とも、当然のように時間に遅れる。やはり、ダイヤの組み方の杜撰さとオペレーションのまずさが主因に違いない。 おまけに、車体は落書きまみれ。駅は段差だらけ、電車とホームの間は、必ず20センチ以上はあいており、バリアフリーとはほど遠い。またエレベーターとトイレは50%くらいの確率で使えない。

 

鉄道一つとってもこの有様で、他の社会インフラは推して知るべし。周囲はあきらめ顔である、 「環境先進国ドイツに学べ」とご高説をたれる日本人たちよ、これがドイツを取り巻く環境である。